アラフォースポーツライターの日米プロ野球コラム

国内のプロ野球からメジャーリーグについてまで盛り沢山!

広島の勢いは今後も続くのか

 プロ野球はセパ両リーグともに半分以上の試合が終わり、今週末のオールスターを前にして、昨日9日の全試合終了時点でセリーグは広島が2位阪神に8.5ゲーム差をつけて連覇に向けて独走態勢に入り、パリーグ楽天ソフトバンクの熾烈な首位争いが繰り広げられている。

 セリーグで特に頑張ってほしいのは現在最下位のヤクルトだ。チームは現在7連敗で、ついには真中監督まで「真中辞めろ!、責任取れ!」などとファンから野次を浴びる事態になってしまった。

 特に広島との神宮での3連戦、抑えの秋吉の故障離脱で急遽ストッパーを務めることになった新守護神小川が昨日9日と7日の最終回に登板したものの、7日は代打新井に逆転3ランを浴びて5点差をひっくり返されれば、昨日もピンチを招き、再び新井を迎えたところで、真中監督をはじめ選手らがマウンドに駆け寄って落ち着くよう声をかけたものの、またしてもタイムリーを打たれて同点にされてしまったのであった。

 ライアンこと小川泰弘はプロ5年目で、初めてのリリーフだから無理もなかったかもしれないが、勝ち試合を2度も逃してしまったのは大きいだろう。特に7日の5点差をひっくり返された試合はショックが大きかったはずだ。

 おまけに運が悪いことに、大体月曜日は試合がないわけだが、今日からは東京ドームで巨人との3連戦だ。ヤクルトとしては負の連鎖を断ち切るために今日は休みたかっただろう。

 週刊ベースボール先週号で、広島や巨人のOBの川口和久氏が言うには、広島の独走を食い止めるために、5球団は昔の巨人相手みたいに、いい投手を全部広島に当てるローテにしてなんとか引きずりおろしてほしいと言っている一方で、今はCSがあるから、広島は仕方ないでほかに当てるのもチームの作戦だから文句は言えないけど、やっぱり強いチームに食らいついて優勝を目指すべきだとも述べている。

 確かにあと60試合ぐらいあるが、優勝は広島に譲ってあきらめてCS出場を目指すのか、あるいは川口氏が言うように、打倒広島でチームを優勝争いに持っていくかは各チーム事情によるだろう。

 既にシーズンは後半戦に突入しているが、セリーグはこのまま広島が独走してしまうのか、あるいは96年や2008年の時の巨人のようなメークドラマがあるのか、方やパリーグ楽天ソフトバンクの一騎打ちが続くのか、あるいは現在3位の西武が食い込んでくるのか、今後も目が離せないところである。