アラフォースポーツライターの日米プロ野球コラム

国内のプロ野球からメジャーリーグについてまで盛り沢山!

田中に続いて則本もメジャー移籍か?そして楽天は?

 楽天則本昂大の勢いが止まらない。昨日8日の本拠地DeNA戦で、自身のプロ野球記録を更新する8試合連続二桁奪三振を記録し、メジャーリーグタイ記録となった。次回の登板で9試合連続達成となればメジャー記録も更新することになる。ちなみに次回の登板は、これまでのローテーション通りでいくと、6月15日の神宮でのヤクルト戦になるだろう。交流戦が始まり初のDH制のないセリーグ本拠地での登板となるわけだが、ぜひ達成してもらいメジャー記録を破ってほしいところだ。前にも書いたが、神宮のようなセリーグの本拠地では打席にも立てるのだから、バッター目線での投球の見え方を感じ取れるわけであり、自身の今後のためにもいい勉強になるだろう。

 その則本が同じ楽天の先輩である田中将大に続いて、将来メジャー移籍があるのかどうかも注目されている。田中がいなくなった後は、チーム不動のエースとして2014年から3年連続で奪三振王に輝いた。勝利数も田中がまだいた2013年から4年連続で二桁だ。

 今年26歳5年目のエースだが、昨年オフに球団と年俸2億円で3年契約を結んでおり、その契約が満了する2019年オフにはメジャー行きもあるのではないかと取沙汰されている。ちなみに田中は楽天で7年間プレーした後25歳でヤンキースに移籍している。その先輩の田中に刺激されているはずなので、メジャー移籍は可能性として十分あり得るだろう。

 しかし日本ハム大谷翔平に続いて則本と、有能な選手が次々とメジャーに移籍してしまうと、日本のプロ野球の人気低迷もさることながら、現状ではメジャーリーガーは出場できない2020年東京五輪で彼らが活躍する姿が見られないのは心残りである。

 田中が楽天に入団した2007年は野村克也氏が監督として指揮を執っており、則本が入団した2013年は星野仙一氏が指揮を執っており、この年楽天はリーグ優勝し日本一にも輝いている。田中は野村と星野の二人に、則本は星野に育てられたわけであり、今日の田中や則本があるのも野村や星野のおかげである。もっとも現在監督を務めている梨田昌孝氏もキャッチャー出身であることから、則本と女房役でもあるキャッチャーの嶋基弘には細かく指導しているものと思われるが。

 次回の登板でメジャー記録更新ともなる9試合連続二桁奪三振記録が期待されている則本も勿論だが、現在も首位をキープしている楽天が逃げ切り、2005年に新規参入球団として創設されて以来2度目のリーグ優勝を果たせるかも注目だ。