アラフォースポーツライターの日米プロ野球コラム

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張本さん、山口俊に「喝」あげて下さい!

 先月14日の東京ドームでのソフトバンク戦で、6回まで無安打に抑え、継投によるノーヒットノーランを達成させた山口俊の病院での暴行事件が18日に発覚し、昨日19日、出場選手登録を抹消されたようである。球団の指示により練習参加も自粛しているようだ。

 病院側と暴行を受けた警備員からは器物損壊と傷害の疑いで被害届が出され、警察も受理している。今後どうなるかは現時点ではまだ分からないが、少なくとも山口の今季登板はもうないことだけは明らかだろう。

 昨年オフにDeNAからFA移籍したものの、右肩違和感の影響で調整が続いていたため出遅れ、先月14日のソフトバンク戦に初登板すると、見事6回まで無安打に抑えて初勝利し、試合後のヒーローインタビューで涙ながらに答えていた時は感動し、このブログでも書いたが、残念ながら今回の一件で見損なってしまった。

 昨日19日のセリーグ全試合終了時点で首位広島に14.5ゲーム差と、優勝は難しいかもしれないが、現在4位で3位のDeNAには5ゲーム差で、CS争いには十分加われるかもしれないという時に起きた出来事だけに、巨人球団としてもショックは大きいだろう。

 巨人は2015年にも、野球賭博事件で次々と選手の関与が発覚し、球団もNPBから制裁金計1500万円の処分を受けた。これと関係あるのかは分からないが、この年のシーズン終盤で、巨人はヤクルトとの優勝争いに敗れて4連覇を逃している。

 しかし今回の山口の暴行事件は野球賭博より深刻である上、出場登録を抹消されたことにより、せっかくFAで獲得した新戦力を失うというのも大きな痛手となるだろう。昨日の試合(中日戦)には勝ったが、先月球団ワーストの13連敗を喫したように、せっかく取り戻した勢いを失い、また失速しかねないとも言えないのである。何か球団に暗雲が立ち込めてきたような気がしてならない。

 先月のソフトバンク戦で初登板し、継投によるノーヒットノーランを達成した時は、サンデーモーニングのレギュラーコメンテーターで野球評論家の張本勲氏は山口に「あっぱれ」をあげていたが、今回は間違いなく「喝」が与えられるだろう。

 山口には、球団のためにもファンのためにも、いち早く謝罪会見を行ってほしいところだ。