アラフォースポーツライターの日米プロ野球コラム

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張本さん、山口俊に「あっぱれ」上げて下さい!

 昨日14日の東京ドームで行われた巨人ーソフトバンク戦で、セリーグ史上初の継投によるノーヒットノーランという快挙が生まれた。昨年オフにDeNAから巨人にFA移籍した山口俊が6回まで無安打に抑えたわけだが、右肩違和感の影響で調整が続いていたため出遅れ、昨日が1軍初登板だった。その山口もヒーローインタビューでお立ち台に上がると、涙がこぼれるあまり言葉に詰まる場面もあった。先週7日のロッテ戦で初勝利した中日の大野も泣いていたが、ピッチャーが初勝利した時の嬉しさを改めて感じることができた。

 6回表終了時点で球数は102球。その裏に坂本の2ランが飛び出し2-0となったことでひょっとして7回も続投させるかなと思って見ていたら、7回のマウンドにはマシソンが上がっていた。この時、2007年日本シリーズ第5戦での9回表に、当時中日の監督だった落合博満氏がパーフェクトピッチングだった山井を守護神の岩瀬に交代させた場面を思い出してしまった。あの試合も継投による完全試合達成で中日が日本一に輝いたわけだが、試合後も山井の交代劇については、ネット上でも野球評論家の間でも賛否両論分かれ物議を醸しだしたわけだが、今回の山口に関しては、6回にテイクバックの際にボールを落とすという珍しいミスでボークをとられた場面もあり、明らかに疲れが見え始めており、復帰初登板ということもあって高橋監督は交代を決断したのだろう。現に試合後のインタビューでも山口は6回での降板に関しては「僕自身疲れていたので」と答えていた。

 先週、球団ワーストの13連敗を喫した巨人だが、今週に入り本拠地東京ドームでソフトバンクに2連勝し、予想通りようやく息を吹き返してきた感じだ。今後の日程だが、リーグ戦再開前に4日間の休みを挟み、25日の中日戦までずっと本拠地での試合が続くのでいくぶん楽になるだろう。昨日14日の全試合終了時点で首位広島に12.5ゲーム差で借金9だが、今シーズンはまだ前半戦の最中なので、焦らずにいってまた首位争いに加わってほしい。

 FAで獲得した山口俊という新戦力が昨日初登板で初勝利し、継投によるノーヒットノーランという快挙を達成したことがチーム奮起の起爆剤になるかどうか今後も注目したいところだ。

 今週日曜のサンデーモーニングのスポーツコーナーのレギュラーコメンテーターで野球評論家の張本勲氏はぜひ昨日の山口に「あっぱれ」を上げてほしい。