なべの経済コラム

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高校球児達よ、今すぐ ”怪物” になる必要はない

 日本時間で昨日27日、レンジャーズ対マーリンズ戦があり、レンジャーズはダルビッシュが先発。マーリンズイチローは6番右翼で出場し、3年ぶりの直接対決となった。イチローが適時二塁打を放つなど3打数2安打1打点という結果で、試合もマーリンズが22-10と大勝した。

 日米を通じて自己ワーストの10失点で9敗目を喫したダルビッシュは、「トレードの話があったから」とジョーク交じりに語ったが、もしレンジャーズがダルビッシュをトレードに出した場合、ドジャースが獲得の意向を示しているようだ。

 もうすぐ高校野球夏の全国大会が始まるが、ダルビッシュの母校東北高校宮城県大会で準々決勝まで進んでいる。宮城県勢の2強は東北と仙台育英と言われているが、今年もこの2校のどちらかが甲子園に出場するのではないだろうか。

 東北高校のエースだったダルビッシュは、高校時代からやはり怪物と呼ばれていたようで、エースとして2年生春から4季連続で甲子園に出場している。3年生の春の選抜大会では、1回戦で選抜大会史上12度目となるノーヒットノーランを達成している。

 2年生の時の2003年には、夏の全国大会決勝戦で茨城の常総学院に4-2で敗れているが、3年生の時、最後となる2004年夏の全国大会では3回戦で敗退している。

 その後のドラフトでは日本ハムに単独1位で指名され入団し、最優秀防御率2回、最多奪三振4回(うち1回はメジャー)、最高勝率1回と、数多くのタイトルを獲得し、球界のエースと称されるようになったわけである。

 今年のドラフトの注目は何といっても早稲田実業の清宮幸太郎であるが、やはり怪物と呼ばれて世間を賑わせているようだ。その早稲田実業も今日、西東京大会準決勝で4-1で勝利し、清宮は今日もホームランを放っている。

 投手も野手もプロで活躍している選手は高校生の頃から怪物と言われていることが多いが、対照的に落合博満元中日監督は、東洋大学の野球部を退部し、大学も中退した後、社会人野球チームの東芝府中で在籍5年間の公式戦で約70本塁打を放って頭角を現わした。その後1978年のドラフトでロッテに3位指名され、25歳でプロ入りすると、1982年には28歳という史上最年少の若さで三冠王に輝き、1985、1986年と再び2年連続で三冠王を獲得している。翌1987年には中日にトレードとなったが、ロッテ時代に三冠王を3度獲得したことによって ”怪物” となったわけである。(実際に中日にトレードが決まった時、世間は落合を怪物と言っていたのか、筆者はまだ幼かったので記憶にないが)

 落合についての詳細は落合の著書を読んで頂ければよく分かるが、今の高校球児達に言いたいのは、例え甲子園に出られなくても、高校生の時に成果を出せずにプロ入りできなくても決して焦らず、大学や社会人野球で結果を出し、ぜひ ”怪物” となってドラフトに挑んでほしいということだ。