アラフォースポーツライターの日米プロ野球コラム

国内のプロ野球からメジャーリーグについてまで盛り沢山!

セリーグはまだまだ分からない!

 昨日24日は、NHKBSでたまたまDeNAー中日戦が中継されていたので観てしまった。結果は4-2で中日が勝ったが、昨日の試合の立役者は何と言っても猛打賞を記録した京田陽太に他ならないだろう。

 特に、3回表二死二塁の場面で打った打球は右中間を破って京田は3塁まで進んだが、DeNAのセカンド石川がもたついている間に俊足を活かしホームまで帰ってきた。てっきりランニングホームランかと思われたが、記録は3塁打とフィルダースチョイスとのこと。高校野球ではよく見られるプレーだが、プロ野球では珍しいシーンであった。

 2000本安打達成を目前に控える、同じ俊足で39歳のセカンド荒木雅博と二遊間を守り、試合中守備についている間もよく指示を受けるそうだ。そんな京田だが、昨年ドラフト2位で青森山田高校から中日に入団し、早くも新人王が期待されているほどだ。もっとも昨年中日が最下位じゃなかったら、ドラフトで京田を2位指名できなかったかも知れなかっただけに、中日にとってはある意味ラッキーだっただろう。

 京田の母校青森山田高校は、巨人の坂本勇人の母校光星学院高校(現 八戸学院光星高校)と共に、青森県勢としては主にこの2校が甲子園に出場している。県大会の決勝戦でもこの2校の争いになることが多い。高校野球では青森県勢も含めて東北勢は毎年応援しているので、出身は他県であっても青森県の高校を卒業している二人には頑張ってほしいところだ。

 それにしても最近の中日の勢いには少々驚いている。昨日24日のセリーグ全試合終了時点で、未だ最下位であるには変わらないが、首位阪神に8ゲーム差と、少し差を縮めたようだ。先週ナゴヤドームでの対広島戦で3連勝し、何か勢いにのったような気もしなくもないのである。昨日の京田といい、昨日24日の試合終了時点で2000本安打まであと9本と迫っている荒木、リーグ打率トップの大島洋平といい、1、2、3番が調子を上げてきており、4番には現在リーグ2位となる9本のホームランを放っている強打者ビシエドが控えているわけであって、かつての強竜打線を思い出されるぐらいだ。ただ投手陣が先発、リリーフを含めて安定しないのが懸念材料だ。

 現在セリーグは、阪神、広島、巨人の三つ巴の首位争いとなっているが、来週からセパ交流戦も始まるわけであり、現在下位の3チームが今後首位争いに加わることも十分予想できるだろう。