アラフォースポーツライターの日米プロ野球コラム

国内のプロ野球からメジャーリーグについてまで盛り沢山!

女性ももっと野球に関心を持とう!

 常日頃から感じていたのだが、なぜ女性は野球にさほど関心がないかという事である。同じスポーツでもサッカーはよく観るという女性は多いが、比べて野球が好きな女性は少ないようである。男性と比較しても野球に関心のある女性は相対的に少なく、ルールすら知らないという人も多い。

 しかし実際に球場に行って見ると、応援するチームのユニフォームを着た女性ファンの姿も多く見かけるわけであり、男性に負けじと一生懸命応援している様子も目にするのである。特に日本ハムの応援は特徴的である。本拠地札幌ドームのレフトスタンドには多くの女性ファンも詰め掛け、日本ハムが攻撃中に応援歌を合唱する際には男女別に分かれ、男性の応援合唱に続いて女性の合唱が行われているようである。特に女性の応援合唱は球場内はもちろん、またテレビ放送を聞いている時もよく響き渡っていると感じ取れる。

 球場に行けばこれだけ女性客も目にするにもかかわらず、筆者の経験では、実際に女性に野球の話をしてみると、あまり関心ないという人がどうしても多いようである。ダルビッシュ大谷翔平といったマスコミでよく取り上げられる有名な選手の名前は知っていても、実際に試合を観に行ったりはしない、友達に誘われれば付き合いで行くといった程度の回答が多いようである。

 日本プロ野球の歴史は古く、正式に発足したのが1920年と、約1世紀も前だ。ちなみに隣の国韓国でプロ野球が発足したのは1982年と、まだ35年しか経っていない。日本でサッカーJリーグが発足したのは1992年で、こちらも25年しか経っていない。日本プロ野球はこれだけ歴史のあるスポーツなのだから、大衆娯楽として男女を問わず楽しまれて然るべきだと思うのだが、いまいち女性にはうけていないようだ。

 ただ野球はサッカーに比べて国際大会の歴史は浅い。サッカーFIFAワールドカップは1930年に第1回大会が開催されているが、野球のWBCの第1回大会は2006年に行われている。従って野球にしろサッカーにしろ、国際試合で日本人として日本代表を応援したいという人は、どうしても日頃からサッカー観戦の方を好むのかも知れない。野球に関心のないという女性でも、今年の3月に行われたWBC侍ジャパンを応援しに東京ドームに観に行ったという人は結構いるようだ。

 3年後の2020年東京五輪では、2008年の北京五輪以来12年ぶりに野球が種目に加わるが、これを機に多くの女性に野球に関心を持ってもらえるよう、マスコミは取り組んでほしい。