アラフォースポーツライターの日米プロ野球コラム

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巨人は来週以降立ち直るのでは?

 巨人が球団史上3度目の10連敗を喫してしまったことで、すでにネット上では高橋由伸監督の解任説が取沙汰されている。5月25日甲子園での阪神戦に敗れると、地元東京ドームで広島に3連敗し、5月30日に交流戦が始まると、宮城で楽天に3連敗、そして2カード目は再び本拠地東京ドームに戻ってオリックスに3連敗を喫し、球団史上3度目、原辰徳前監督時代の2006年以来11年ぶりの出来事となってしまったわけである。

 ちなみに前回原前監督が10連敗を記録した2006年のシーズンは、自身通算12年間の監督歴で唯一4位というBクラスに終わっている。クライマックスシリーズが導入された2007年以降は毎年Aクラス入りしているが、昨日4日の全試合終了時点でDeNAに抜かれて4位に転落し、すでに借金7である。

 このままいけば優勝はおろか、2006年の時の再現でAクラス入りも危うくなり、クライマックスシリーズ進出も逃せば球団初となる。高橋監督は球団と3年契約を結んでおり来年まで契約があるが、もし今シーズンBクラスで終わるようなことがあれば、球団側から解任される可能性は低いにしても、自ら辞任を申し出る可能性はあるのではないかと言われている。

 ちなみにポスト高橋は誰かということになると、巨人のOBでもあり、ヤンキースでも活躍した松井秀喜氏が有力なのではないかと言われている。しかし松井は3月のWBC侍ジャパンの監督を務めた小久保裕紀氏の後任となる次期代表監督候補にも名前が挙がっている。

 昨年オフにFAで森福允彦陽岱鋼、山口俊らを獲得するものの、現在1軍に登録されているのは森福だけである。明日6日の西武戦で陽は1軍に合流させ、山口も13日のソフトバンク戦に1軍先発させる方向だが、新戦力が実戦でどれだけ期待できるかは現時点では未知数だ。

 しかしシーズンが始まってまだ3分の1しか経っておらず、特にセリーグはペナントの行方はまだまだ分からない。巨人は明日6日からの西武戦は、西武の本拠地埼玉のメットライフドームで行い、西武との3連戦の後すぐ北海道に飛び、9日からは札幌ドームで日本ハムとの3連戦が控えている。その後は25日の中日戦までずっと本拠地東京ドームでの試合になる上、23日から再開するリーグ戦の前に4日間休みがあるので少しは楽になるだろう。今週だけが山場だが、今週を乗り切れば立ち直るかもしれない。今後に期待したいところだ。