アラフォースポーツライターの日米プロ野球コラム

国内のプロ野球からメジャーリーグについてまで盛り沢山!

東京五輪にはメジャーリーガーは出られない

 今日からプロ野球が開幕する。今日は全てナイトゲームで全6試合行われる。開幕投手など各チームの戦力比較については、新聞や専門誌をはじめ、マスコミで多く取り上げられているのでここでは割愛する。

 3年後に開かれる東京五輪で野球がまた種目に加わったが、現状ではオリンピックにはメジャーリーグでプレーする選手は出られないというのをご存知だろうか。現に、星野仙一氏が監督を務めた2008年北京五輪の時も、選手は全て国内組で、メジャーリーグの選手は一人もいなかった。当時金メダルしかいらないと公言していた星野氏だったが、準決勝で韓国に、3位決定戦でアメリカに敗れ、銅メダルすら取れなかったわけである。

 2006年、2009年、特に2009年の第2回WBCでは、イチローをはじめ、多くのメジャーリーガーが日本代表に加わってくれたから、優勝に貢献できたのかもしれない。2009年の第2回WBCでは、前年の北京五輪の準決勝で敗れた韓国との決勝戦で、9回裏に同点に追いつかれ、延長戦の10回表にイチローが決勝打を打ったシーンは人々の記憶に新しいはずである。

 日本代表におけるメジャーリーガーはあくまで助っ人外国人と同じと見ていいという意見もあるが、今後の国際大会では同じ日本人選手としてもっとチームに加わってほしいものである。

 今大会のWBCを以て退任した小久保監督の後任人事が進められているが、次期監督は2010年東京五輪の監督を任せれる可能性が高く注目視されている。熊崎コミッショナーは後任人事について、「4,5月には3年半後のオリンピックを見据えて、監督人事を含めた新しい体制づくりについて議論することになる」と述べている。ちなみに新監督の有力候補は、原辰徳前巨人監督、中畑清DeNA監督、また監督経験はないものの、巨人やヤンキースで活躍した松井秀喜氏らの名前が挙がっている。

 新監督は11月に韓国、台湾と合同で主催する24歳以下の新設の国際大会「アジアプロ野球チャンピオンシップ2017」から指揮を執る。それまでには誕生しているはずだが、現状ではこの次期代表監督人事はなかなか進展していないようである。

 もし日本ハム大谷翔平が再来年オフまでにメジャーに移籍した場合、3年後彼の姿を東京五輪で観られないのは非常に残念である。3年後の東京五輪では、その大谷翔平といった有能な選手の代わりを国内組から探さなければいけないわけであって、東京五輪で指揮を執るであろう次期代表監督はこれまで以上にチーム編成に神経を注がなければならないわけであり、責任重大となることは間違いないだろう。